株式会社伊藤工務店
諏訪郡富士見町
自宅を和食店舗に改装。信州の雨雪を凌ぐ深い軒と自然素材の空間
ご自宅の一部を改装し、和食店舗へと用途変更したリフォーム事例です。
店舗としての視認性を意識したエントランスや、自然素材と伝統技法を用いた居心地の良い空間づくりにこだわりました。
信州は季節を問わず天候の変化が大きいため、店舗の入り口には伝統建築の技法を用いた深い軒を設けています。
これにより、雨や雪の日でもお客様が濡れずに出入りできるよう配慮するとともに、板土間の劣化を抑えることにつながります。
外観は既存の住宅部分とはあえて調和させず、和食店としての独立したデザインを採用しました。
内装の壁には、既存の石膏ボードとビニールクロスの上に左官による珪藻土の重ね塗りを行っています。
珪藻土はしっとりとした自然な質感をもたらすだけでなく、経年による建物の変形や隙間にも柔軟に対応できるため、リフォームに適した素材です。
・お子様連れのお客様に配慮し、客席の床を8cm上げて座卓用の履き替えスペースを新設。
・既存のカウンターを下地に活用し、使うほどに味わいが増す栗材を用いて幅と奥行きを拡張。
・入り口の造作ドアは、汚れが目立ちにくい栗材を取っ手や足元に、美しい白木の桧を面材に適材適所で配置し、自然な経年変化を楽しめる無塗装仕上げ。
・大工ならではの建築技法を取り入れ、美しい木目を持つ「栓(せん)」の木を用いた造作家具を製作。
- 費用
- 500万円 〜 1,000万円
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店舗入り口に設けられた深い軒の様子です。
伝統建築の技法を用いた堅牢な造りで、雨や雪の日でもお客様が濡れることなくスムーズに出入りできるよう配慮されています。
信州の変わりやすい天候にも対応する実用性と、和の美しさを兼ね備えた設計です。 -
桧と栗を組み合わせて製作された造作ドアの取っ手部分です。
手が触れる取っ手には汚れが目立ちにくく堅牢な栗材を、面材には美しい白木の桧を採用しています。
あえて塗装を施さず、木材本来の質感と経年変化を自然の味わいとして楽しめるよう仕上げています。 -
造作ドアの足元部分です。
こちらも取っ手と同様に、傷や汚れがつきやすい足元を保護するため硬い栗材を配置し、面材の桧と美しいコントラストをなしています。
適材適所の木材選定に、経年変化を見据えた職人の知見が光ります -
和食店の客席スペースです。
お子様連れのお客様がゆったりと過ごせるよう、一部の床を8センチほど高くして履き替えスペースを設けた座卓エリアをご用意しました。
多様なお客様のニーズに寄り添う、思いやりのある空間づくりを行っています。 -
客席の壁面は、既存の石膏ボードとビニールクロスの上に左官による珪藻土の重ね塗りを施しています。
珪藻土のしっとりとした自然な質感が空間を引き立てるとともに、経年による建物の変形や隙間にも柔軟に対応できるため、リフォームに適した仕上げと言えます。 -
既存のカウンターを下地に活用し、使い勝手を向上させたダイニングカウンターです。幅と奥行きを広げることで、店舗としての実用性を高めました。
既存の構造を活かしつつ、新たな価値を生み出すリフォームならではの工夫です。 -
カウンターの天板の質感です。
使うごとに味わいが増していく栗材を選定しており、店舗の歴史と共に深みを増す仕掛けとなっています。
無垢材ならではの温もりと経年変化を楽しめるのが魅力です。 -
造作家具の全体像です。
伊藤工務店では建築だけでなく、空間の雰囲気に合わせた独立家具の製作も手掛けています。
店舗のコンセプトと統一されたデザインにより、上質で居心地の良い空間を演出しています。 -
加工性が良く美しい木目を持つ「栓(せん)」の木で製作された造作家具です。
空間に調和する素朴なデザインが特徴で、木材本来の温もりを直に感じられる仕上がりとなっています。 -
造作家具の脚部構造です。
大工の手による建築技法を取り入れた直線的な接合が施されており、デザイン性だけでなく店舗での毎日の使用に耐えうる堅牢さを備えています。