株式会社伊藤工務店
諏訪郡富士見町
手刻み木組みの新築別荘。深い軒と高断熱で極寒の冬も快適な住まい
長野県佐久郡南牧村の標高1,350mに位置する傾斜地に建てられた新築別荘の事例です。
将来的な永住も見据え、既存の立木を生かした配置計画により、周囲の自然環境と心地よく調和する木の住まいを目指しました。
冬季は−20℃に達する極寒冷地であるため、断熱性と気密性の確保が極めて重要となります。
本事例では、造作枠に真空ガラスを組み込んだ木製滑り出し窓を採用して気密性能を向上させています。
さらに床下エアコンや薪ストーブを導入し、伝統的な吹き抜け空間でありながら、冬場も足元から効率よく温もりが広がる住環境を整えました。
外観の特徴でもある大きく跳ね出した深い軒は、冬季の雪だけでなく、夏季の厳しい直射日光や風雨から建物を守る機能的な役割を果たします。
室内は一間(1818mm)のグリッドに基づき、職人の手刻みによる美しく力強い木組みを構造の見せ場としてデザインしています。
水回りから家具や建具に至るまで、細部にわたり職人の丁寧な手仕事が光り、山桜材や槙材などの無垢材が上質な空間を演出しています。
・−20℃の極寒冷地に対応する真空ガラスや床下エアコンの採用
・夏季の直射日光や風雨から建物を守る大きく跳ね出した深い軒
・家具や建具など細部まで職人の手仕事が光る無垢材の設え
・構造材を見せる吹き抜け空間と、一間グリッドで整えられた美しい木組み
- 費用
- 応相談
- 工期
- 18ヶ月
-
一間(1818mm)のグリッドに基づいて計画された、明るく開放的なLDKです。
大開口の窓からはウッドデッキ越しに南牧村の自然を満喫できます。
構造の美しさと暮らしやすさが融合した、住み継がれる住まいのカタチです。 -
リビングの中心に据えられた薪ストーブと、ダイナミックな吹き抜け構造です。
構造材を見せる吹き抜け空間を意図的にデザインしており、−20℃の冬でも家全体を包み込むような暖かさを提供します。 -
吹き抜けを介して1階と繋がる2階の空間です。
上下階が緩やかに繋がることで家全体で空気が循環しやすくなり、薪ストーブの暖気を効率よく各部屋へ届けることが期待できます。 -
木の質感が美しい廊下スペースです。
天井の梁や無垢の建具が空間に統一感をもたらし、壁面には調湿効果も期待できる仕上げを採用することで、心地よい空気環境を保つ工夫がうかがえます。 -
姫小松の無節一枚板を使用して作られたL字型の造作デスクと本棚スペースです。
コーナーの窓からは豊かな緑を眺めることができ、空間の寸法に合わせて作られたオーダー家具ならではのフィット感と静けさが漂うワークスペースとなっています。 -
地域で採れた山桜材を贅沢に使用したオーダーメイドの造作キッチンです。
無垢材の風合いを活かしつつ、食洗機などの現代設備を組み込んでおり、日常の使い勝手とインテリアとしての美しさを併せ持っています。 -
耐水性に優れた槙(まき)材のカウンターを使用した造作洗面台です。
選定されたボウルや水栓金具、シックなタイルが美しく納まり、洗濯乾燥機もすっきりと配置されています。
家具や建具など細部まで職人の手仕事が行き届き、機能性と上質なデザインが凝縮されています。 -
気密性を高めるために採用された大工造作の木製滑り出し窓です。可動部を滑り出し窓にし、FIX窓と組み合わせることで高い気密性を確保しています。
ガラスには薄型で断熱性の高い真空ガラスを採用し、木の意匠性と寒冷地に必要な断熱性能を両立させています。 -
深い軒と木板張りの外壁が周囲の自然に溶け込む美しい外観です。
大きく跳ね出した屋根は伝統的な意匠でありながら、外壁や木製建具を雨雪から守る重要な役割を果たします。
室内の暖かな光が漏れ、極寒の地でも快適に過ごせる断熱性能の高さがうかがえます。 -
標高1,350mの自然と調和する外観です。大きく跳ね出した屋根が雨雪から建物を守り、高基礎デザインが冬の積雪や地面からの冷気を軽減する役割を果たします。