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リフォーム基礎知識

長野県で住みながらリフォームはできる?仮住まいの費用と工事別の工期

長野県で住みながらリフォームはできる?仮住まいの費用と工事別の工期

リフォームを考えるとき、費用の次に出てくる質問がこれです。「工事の間、どこに住むのか」。

仮住まいを借りれば、家賃と引越し2回分がまるごと上乗せされます。かといって住みながら工事をすれば、生活のほうに無理がかかる。この判断は費用だけでは決められません。工事の範囲と、家族の生活が耐えられるかの両方で決まります。この記事では、その線引きを工事別に整理します。

1. 住みながらできる工事・できない工事

目安はシンプルです。水回りと生活動線が同時に止まるかどうかで決まります。

工事住みながら理由
キッチンの交換可能数日だけ調理ができない
浴室の交換可能工事中は入浴できない。近隣の入浴施設で対応
トイレの交換条件つき1か所しかない家は日中だけ使えない時間が出る
内窓の設置可能1窓あたり30分〜1時間で終わる
外壁・屋根の工事可能屋外の作業。ただし足場と養生シートで窓が塞がる
内装(部屋ごと)可能部屋を空けながら順に進める
水回り一式をまとめて難しい台所と風呂とトイレが同時に止まる
間取り変更・断熱改修難しい壁と床を剥がすため、その範囲は使えない
フルリフォーム不可家全体が工事現場になる
スケルトンリフォーム不可構造だけ残して解体する

※期間と金額は一般的な目安です。建物の状態、工事の範囲、業者の体制によって変わります。

フルリフォームとスケルトンリフォームは、仮住まいが前提です。この2つは1,000万〜2,500万円の規模になり、期間も長い。詳しい金額は戸建てリフォームの規模別の相場にまとめています。

2. 仮住まいにかかる費用

仮住まいは家賃だけではありません。引越しが2回発生し、荷物の一部は預けることになります。

項目内容目安
賃貸の家賃工事期間ぶん。フルリフォームなら3 〜 6か月期間と物件による
敷金・礼金・仲介手数料短期の契約でも通常どおりかかる家賃の2 〜 4か月分
引越し費用行きと帰りの2回2回分
荷物の保管仮住まいに入りきらない家具月額で加算
合計の目安3 〜 6か月の家賃と引越し2回分50万 〜 150万円

※期間と金額は一般的な目安です。建物の状態、工事の範囲、業者の体制によって変わります。

金額の幅が大きいのは、期間と、荷物をどれだけ運ぶかで変わるためです。押さえておきたいのは次の3点です。

  • 短期の賃貸は選択肢が少ない:通常の賃貸は2年契約が前提。短期対応の物件やマンスリーを探すことになる
  • 工期が延びると家賃も延びる:解体してから追加工事が見つかるのはよくあること。1か月分の余裕を見ておく
  • 同じ学区・同じ市内で探す:通学と通勤を変えずに済む範囲かどうかが、家族の負担を大きく左右する

3. 工事別の工期

仮住まいが要るかどうかは期間にも左右されます。目安を並べます。

工事工期の目安
トイレ・洗面の交換1 〜 2日
キッチンの交換4 〜 7日
浴室の交換(ユニットバス)4 〜 7日
内窓の設置(10窓程度)1 〜 2日
内装(床・壁・天井)1 〜 3週間
外壁塗装(30坪)10 〜 20日
屋根の葺き替え(30坪)1 〜 3週間
水回り一式3 〜 4週間
フルリフォーム3 〜 6か月
スケルトンリフォーム4 〜 6か月

※期間と金額は一般的な目安です。建物の状態、工事の範囲、業者の体制によって変わります。

見積もりを取るときは、金額と一緒に工期も書面で出してもらってください。仮住まいの契約期間はこの数字で決まります。確認すべき項目は見積書の必須項目にまとめています。

4. 住みながら工事をするときに起きること

「住める」と「快適に住める」は別です。実際に起きることを先に知っておいてください。

① 荷物の移動が繰り返し発生する

部屋ごとに順番に工事を進めるため、そのたびに家具と荷物を動かします。作業スペースを空ける必要があり、これは施主の仕事になることが多い。

② 平日の日中は在宅が要る

職人の出入りがあるため、鍵の管理と立ち会いが発生します。共働きの場合、ここが最大の負担になります。

③ 粉じんと音

解体を伴う工事では粉じんが出ます。養生をしても完全には防げません。小さな子どもや在宅勤務がある家庭は、工事の範囲を区切って進めるほうが現実的です。

④ 冬は暖房が効かない

長野県で住みながら工事をするなら、冬は避けてください。窓を外している間、壁を剥がしている間は、その部屋の暖房がまったく効きません。断熱改修は「寒いから直す」工事ですが、工事中はその家でいちばん寒い状態になります。

5. 長野県では時期の選び方が効く

工事の内容によって、できる季節が変わります。

工事適した時期理由
外壁塗装4月 〜 6月/9月 〜 11月気温5度以上・湿度85%以下が施工条件
屋根工事春 〜 秋積雪期は足場と作業の安全が確保できない
基礎・土間コンクリート3月 〜 11月凍結すると強度が出ない
内窓の設置通年(冬の前が理想)屋内工事。冬に間に合わせるなら秋までに
断熱改修(壁・床)春 〜 秋壁を開けるため、冬は室温が保てない
水回り・内装通年屋内工事

※期間と金額は一般的な目安です。建物の状態、工事の範囲、業者の体制によって変わります。

塗装の施工条件については外壁塗装の費用と耐久性で詳しく解説しています。コンクリートが冬に打てない理由と月別の可否は、新築向けですが長野県で家を建てるスケジュールが参考になります。冬に間に合わせたい工事の逆算は冬支度チェックリストをご覧ください。

窓の断熱は補助制度の対象になりやすく、先進的窓リノベ事業などは着工前の申請が条件です。時期を決めるときは、制度の申請スケジュールも一緒に見てください。

よくある質問

Q. 仮住まいと住みながら、どちらが安いですか?

仮住まいは50万〜150万円が上乗せされます。ただし住みながらだと工期が延びやすく、その分の人件費が乗ることがあります。フルリフォームなら仮住まい、部分改修なら住みながら、と工事の規模で切り分けるのが現実的です。

Q. 実家に一時的に住むのは有効ですか?

家賃がかからないぶん、費用は大きく下がります。ただし荷物の保管場所は別に要ることが多く、通勤・通学の距離が変わらないかを先に確認してください。

Q. 工事が延びたらどうなりますか?

仮住まいの契約を延長することになります。契約書に工期と、遅延した場合の取り扱いが書かれているかを確認してください。解体後に想定外の劣化が見つかるのはよくあることなので、あらかじめ1か月分の余裕を見ておくと安全です。

Q. 買った中古住宅なら仮住まいは不要ですか?

入居前に工事を終えられるので、仮住まいは要りません。そのぶん、購入からリフォーム完了までのローン返済と現住居の家賃が重なる期間が出ます。総予算の組み方は中古戸建てを買ってリフォームする場合の総予算をご覧ください。

Q. 工事の範囲は契約前に確定できますか?

完全には確定できません。壁を開けてみないと分からない部分があるためです。事前に建物の状態を調べておくと、想定外を減らせます。方法はホームインスペクションの費用と流れにまとめました。

まとめ

  • フルリフォームとスケルトンは仮住まいが前提。部分改修なら住みながらできる
  • 仮住まいの費用は3〜6か月の家賃と引越し2回分で50万〜150万円
  • 工期はキッチン4〜7日、水回り一式3〜4週間、フルリフォームで3〜6か月
  • 住みながらは荷物の移動・平日の在宅・粉じんが負担になる
  • 長野県では冬に住みながらの断熱改修をしない。塗装は気温5度以上が条件