長野県の冬支度チェックリスト|9月から始める月別の段取りと、業者に頼む時期
長野県の冬支度は、11月に慌ててやるものではありません。9月から順に手を付けていくものです。
業者に頼む作業は予約が埋まりますし、コンクリートを使う工事は気温が下がると着工できなくなります。「そろそろやろう」と思ったときには手遅れ、というのが毎年繰り返されています。
この記事は、何を・いつまでに・誰がやるのかを月別に並べたチェックリストです。それぞれの詳しいやり方は個別の記事へリンクしています。
目次
1. 【9月】業者への相談・予約を始める
この時期にやるべきは作業ではなく段取りです。
| やること | 理由 | 期限の目安 |
| 雪囲いの見積もり・予約 | 10月に入ると予約が埋まり始める | 9月中 |
| カーポート・外構工事の相談 | コンクリートは冬に打てない | 9月中に契約しないと年内完成は難しい |
| 屋根・雨樋の点検依頼 | 冬に不具合が出ると直せない | 9〜10月 |
| 暖房機器の点検・掃除 | 業者が混む前に | 9〜10月 |
| 別荘の管理契約の確認 | 雪下ろしの体制を決めておく | 9月中 |
カーポートは特に急いでください。製品の納期が1〜2か月かかることがあり、そこから基礎工事となると年内に間に合いません。費用の全体像は雪対策カーポートの費用相場、本体以外にかかる費用は土間コン・整地・残土処分の相場をご覧ください。
2. 【10月】屋根・外まわりの点検と修繕
| やること | 自分でできるか | 参考 |
| 雨樋の掃除(落ち葉) | できる | 詰まったまま凍ると樋が壊れる |
| 屋根の点検 | 業者へ | すが漏れの原因を先に潰す |
| 外壁のひび割れ確認 | 目視はできる | 水が入って凍ると広がる |
| 庭木の剪定 | 低木なら | 雪囲いの前に済ませる |
| タイヤ交換の予約 | — | 11月の駆け込みを避ける |
雨樋の掃除はこの時期に最も効果があります。落葉が終わってから、雪が降る前。詰まったまま冬に入ると、凍結で樋が破損します。維持管理の考え方はカーポートのメンテナンス・修理費用でも触れています。
屋根の点検で見ておきたいのは、軒先とその周辺です。ここが原因で起きる雨漏りについては「すが漏れ」の原因と修理費用にまとめました。
3. 【11月】雪囲いと凍結対策
実作業の中心はこの月です。初雪は平年で11月中旬から12月上旬(地域差が大きい)なので、それまでに終えます。
| やること | 対象 | 参考 |
| 雪囲い | 庭木・窓・室外機・灯油タンク | 雪囲いの時期と費用 |
| 水道管の凍結防止 | 屋外水栓・給湯配管 | 水回りの凍結対策 |
| 除雪道具の準備 | スコップ・スノーダンプ・除雪機の整備 | — |
| 融雪設備の試運転 | ロードヒーティング・ヒーター | ロードヒーティングの費用と効果 |
| 雪の置き場を決める | 敷地内の雪捨て場 | 除雪を楽にする外構設計 |
「雪の置き場を決める」は毎年やってください。カーポートを建てた、物置を置いた、木を植えた。前年と条件が変われば、雪を寄せる場所も変わります。
4. 【12月〜2月】冬の間にやること
| やること | 頻度 | 注意 |
| 屋根の雪の確認 | 大雪のたび | 屋根には登らない。地上から見る |
| カーポート・物置の積雪確認 | 大雪のたび | 設計値を超えていないか |
| 雨樋・軒先のつらら確認 | 随時 | 大きいつららはすが漏れのサイン |
| 換気(結露対策) | 毎日 | 閉め切ると壁内結露の原因に |
| 灯油の残量管理 | 随時 | 大雪で配達が遅れることがある |
雪下ろしを業者に頼む場合、シーズン中は依頼が集中します。費用と依頼先の選び方は雪下ろし業者選びのポイントと費用相場を参照してください。
5. 【3月〜4月】片付けと点検
| やること | 時期 | 理由 |
| 雪囲いの取り外し | 4月上旬〜中旬 | 遅れると木が蒸れる |
| 融雪剤の洗い流し | 雪解け後 | 金属部の腐食を防ぐ |
| 雪害の確認 | 雪解け後すぐ | 破損は写真を撮って保険相談 |
| 外構工事の相談 | 3月 | 春の工事は予約が埋まる |
雪解け後の点検を飛ばさないでください。冬の間に生じた破損は、次の冬までに直しておかないと被害が広がります。雪害が火災保険の対象になるかは火災保険を活用する雪害・風害リフォームにまとめています。
6. 別荘・空き家の場合
人が住んでいない家は、冬支度の意味が変わります。壊れても気づけないからです。
- 水抜きは必須。やらないと配管が破裂する(水抜きの費用相場と時期)
- 雪下ろしの体制を決めておく。誰が、どのタイミングで判断するか
- 火災保険の内容を確認する。空き家は契約条件が変わることがある
- 管理会社の巡回に組み込む。(別荘管理の基本サービス)
空き家の場合は空き家放置の代償と「特定空き家」のリスクもあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. 移住したばかりです。最初の冬で何を優先すべきですか?
①水道管の凍結防止 ②雪の置き場の確保 ③除雪道具の3つです。この3つがないと生活が止まります。雪囲いやカーポートは、1年目は最低限でも構いません。
Q. 業者に頼むと全部でいくらくらいですか?
雪囲い5万〜12万円、屋根点検2万〜5万円、暖房機器の点検1万〜3万円。合計8万〜20万円が目安です。雪下ろしを頼む場合は別途、1回3万〜10万円程度かかります。
Q. 忙しくて11月に間に合いませんでした。
優先順位をつけてください。凍結対策と雪の置き場は最優先です。雪囲いは、庭木より先に室外機と灯油タンクを守ってください。窓の囲いは、落雪がある面だけでも。
まとめ
- 9月:業者への相談と予約。カーポート・外構は9月中に契約しないと年内完成が難しい
- 10月:雨樋の掃除、屋根の点検、剪定、タイヤ交換の予約
- 11月:雪囲い、凍結対策、除雪道具、雪の置き場の決定
- 12〜2月:積雪の確認、つららの監視、換気、灯油の残量
- 3〜4月:雪囲いの撤去、融雪剤の洗浄、雪害の確認
- 別荘・空き家は水抜きと雪下ろしの体制を先に決めておく