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補助金・ローン

火災保険の雪災・風災の申請の流れ|入金は書類がそろってから原則30日以内

火災保険の雪災・風災の申請の流れ|入金は書類がそろってから原則30日以内

雪の重みで雨どいが曲がった、強風で屋根が傷んだ。火災保険の雪災・風災を申請するときは、修理の前に写真を撮り、保険会社か代理店に連絡するところから始めます。保険金は、必要な書類がすべてそろった日から原則30日以内に支払われます。

この記事は、長野県で雪や風の被害にあった家の方に向けて、申請の手順、支払いまでの日数、写真の撮り方、業者とのトラブルの避け方をまとめたものです。保険で出る条件と修理費の目安は、雪で壊れた雨どい・カーポートの修理費と火災保険にあります。

申請から入金までの流れ

あいおいニッセイ同和損保と東京海上日動の案内をもとに、雪や風で家が壊れたときの流れを並べると次のとおりです。

順番することポイント
1壊れたところの写真を撮る修理・片づけの前に撮る
2保険会社か代理店に連絡する遅れずに連絡する。電話かインターネット
3修理の見積もりを取る工事の項目ごとに分けて書いてもらう
4書類を出す保険金請求書・写真・見積書。ほかの書類を求められることもある
5保険会社が損害額を決める原則は写真と見積書で決める。分からないときは家を見に来る
6保険金が振り込まれる書類がそろった日から原則30日以内

東京海上日動は、保険金は原則として写真と修理の見積書をもとに出し、それだけでは被害の状況が分からないときに限って家を見に来ることがある、としています。

代理店の連絡先は、保険証券に書いてある

どこの保険に入っているか分からないときは、保険証券か、更新の案内を探します。代理店の連絡先もそこに書いてあります。

連絡するときに伝えること

  • 保険証券の番号と、契約している人の名前
  • 壊れた日(分からなければ、気づいた日と、その前に大雪や強風があった日)
  • 原因(雪の重み、屋根からの落雪、強風など)
  • 壊れたところ(雨どい、屋根、カーポート、給湯器など)と、いまの状態(雨漏りしているか、落ちそうか)

連絡の時点で、修理の見積もりがそろっていなくてもかまいません。あいおいニッセイ同和損保の流れでは、連絡を受けた保険会社が、必要な書類と今後の進め方を案内します。

雪のあとに見ておくところ

三井住友海上は、雪災の例に、雪の重みで壊れた雨どいや屋根、落雪で壊れた給湯器・エアコンの室外機を挙げています。地上から見て、次のところを確かめます。

見るところ確かめること
雨どい曲がり、外れ、金具の抜け。縦の雨どいの割れ
屋根軒先の曲がり、雪止めの外れ、屋根材のずれ(地上から見える範囲)
カーポート柱の傾き、梁の曲がり、屋根材の割れ・外れ
給湯器・室外機落雪によるへこみ、配管の外れ
室内天井や壁のしみ(外側が壊れて雨漏りしていないか)

長野県の雪の深さは観測所ごとに大きく違い、飯山は最深積雪の平均が124cm、松本は18cmです(気象庁、2016〜2025年)。雪の多い年は平均の2倍近く積もります。観測所の一覧は長野県の雪の深さ、屋根の落雪を減らす方法は雪止めの選び方、カーポートの強度はカーポートの積雪強度にあります。

保険金が振り込まれるまでの日数

日本損害保険協会によると、火災保険の保険金は、必要な書類をすべて出した日(請求完了日)を含めて30日以内に支払うのが原則です。特別な調査が要るときは延びます。あいおいニッセイ同和損保の案内では、延びるときの日数は次のとおりです。

こんなとき支払いまでの日数
ふつうのとき請求完了日を含めて30日以内
災害救助法が適用された地域での調査が要る60日
専門の機関の鑑定が要る(同じ敷地の多くの物が壊れたなど)180日
警察・消防などの調査結果を確かめる180日

延びるときは、保険会社が、確かめることと、確かめ終わる時期を知らせます。支払う額が決まった分だけ先に払うこともあります。30日は書類がそろった日から数えるので、見積もりが遅れると、そのぶん入金も遅れます。

長野県で動く時期

  • 雪に隠れていたところは、雪が解けてから確かめる。雪が残っているうちは屋根に上らず、地上から撮れる範囲で写真を撮っておく
  • 保険金を請求する権利は、保険法で3年で時効になる。ただし、時間がたつと雪で壊れたのか経年劣化かを示しにくくなるので、気づいたら連絡だけは先にする
  • 雨漏りしている、雨どいが落ちそうなど、放っておくと危ないときは、写真を撮ってから応急の修理をしてよい(東京海上日動)

写真の撮り方

東京海上日動は、雪や風で建物が壊れたとき、次の3種類の写真を求めています。

写真撮り方
建物の全体別の方向から2〜3枚。表札があれば表札も
壊れたところと周り壊れたところと、その隣が分かるように少し離れて
壊れたところの近く壊れ方が分かるように、いくつかの角度から
  • 修理や処分をして撮れなかったときは、直したもの・捨てたものをメモに残し、保険会社に相談する
  • 雨漏りで天井や壁がぬれたときは、屋根や外壁など建物の外側が雪や風で壊れたことが分かる写真も撮る。外側が壊れていない雨漏りは対象にならない

見積書で気をつけること

  • 「一式」ではなく、部品・工事・足場・撤去・処分を分けて書いてもらう
  • 雪や風で壊れたところと、もとから傷んでいたところを分けて書いてもらう。経年劣化は保険の対象外
  • 同じ物に戻す分と、雪に強い物に替える分を分けて書いてもらう
  • 保険の認定が出る前に、工事の契約を急がない

雨どいや足場の費用の目安は雪で壊れた雨どい・カーポートの修理費にまとめています。

「保険金で直せる」という業者とのトラブル

国民生活センターの2020年10月の公表では、「保険金が使える」と勧誘する住宅修理の相談は、10年で約24倍に増えました。

年度相談の件数
2010年度111件
2013年度690件
2016年度1,082件
2018年度1,759件
2019年度2,684件

国民生活センターは、工事をしないなら保険金の5割を違約金として払うという内容が説明されなかった例や、壊れていない瓦を外す細工をした例を挙げています。日本損害保険協会も、報酬を保険金の30%とした例や、契約書の控えを渡さない業者に注意するよう呼びかけています。

業者と契約する前に確かめること

  • 先に、加入している保険会社か代理店に相談する
  • 申請の手数料・報酬・違約金がいくらか、書面に書いてあるか
  • 契約書の控えを受け取ったか
  • 保険金が出なかったとき、工事をやめたときに何を払うか
  • 「自己負担なしで直せる」と言い切っていないか。保険金が出るかどうかは保険会社が決める

訪問販売で契約したときは、クーリング・オフができることがあります。困ったときは、消費者ホットライン(188)か、損保協会の「保険金に関する災害便乗商法 相談ダイヤル」(0120-309-444)に相談します。

認定に納得できないとき

  1. 保険会社に、認定した損害額と、対象にならなかったところの理由を聞く
  2. 見積書と写真を見直し、雪や風で壊れたことを示せるものがあれば出し直す
  3. それでも解決しないときは、日本損害保険協会の「そんぽADRセンター」(03-4332-5241)に相談する

よくある質問

保険会社の人は、必ず家を見に来ますか?

東京海上日動は、原則として写真と修理の見積書で保険金を出し、それだけで被害の状況が分からないときに家を見に来ることがある、としています。

申請を業者に任せてもいいですか?

日本損害保険協会は、業者と契約する前に、加入している保険会社か代理店に相談するよう呼びかけています。保険金の請求は、契約している本人が保険会社に直接できます。

強風で壊れたときも、同じ流れですか?

東京海上日動の案内は、台風・竜巻などの強風、雹、雪で建物が壊れたときをまとめて扱っていて、必要な書類(保険金請求書・写真・見積書)と写真の撮り方は同じです。

まとめ

  • 修理の前に写真を撮り、保険会社か代理店に連絡する。業者と契約するのはそのあと
  • 必要な書類は、保険金請求書・写真・修理の見積書
  • 保険金は、書類がすべてそろった日を含めて原則30日以内に支払われる。災害救助法が適用された地域の調査などは延びる
  • 見積書は、項目ごと、雪や風で壊れたところともとからの傷みを分けて書いてもらう
  • 「保険金で直せる」と勧誘されたら、契約する前に保険会社に相談する。困ったときは188か0120-309-444

出典:あいおいニッセイ同和損保「保険金請求手続きのご案内」、日本損害保険協会「損害保険Q&A」と住宅修理トラブルの注意喚起(2026年7月31日更新)、東京海上日動のよくある質問、国民生活センター(2020年10月1日公表)、保険法第95条。いずれも2026年11月4日確認。保険金が出るかどうかと支払いの時期は、契約と被害の状況で保険会社が決めます。