公的データで見る
伊那市の家づくりデータ 標高・冬の気温・凍結深度、土地の価格、災害リスク
伊那市の要点
- 伊那市役所の標高は632m。冬の最低気温は10年平均-10.6℃(伊那観測所)。
- 住宅地の地価は1㎡あたり25,300円(2026年地価公示の中央値)。
- 洪水の浸水想定区域が市の面積の約3.0%(約20km²)にあります(国のデータ)。土砂災害警戒区域は1,207か所(国のデータ)。
伊那市の土地の価格(住宅地の地価)
地価公示
25,300円
2026年1月1日時点
住宅地3地点の中央値
1坪あたり約8.4万円
同じ地点の前年比 -0.4%
地価調査
12,310円
2026年7月1日時点
住宅地6地点の中央値
1坪あたり約4.1万円
同じ地点の前年比 -0.8%
2026年の地価公示(住宅地3地点)の中央値は1㎡あたり25,300円(1坪あたり約8.4万円)、地価調査(住宅地6地点)の中央値は1㎡あたり12,310円(1坪あたり約4.1万円)です。
同じ地点どうしで前の年と比べると、地価公示は-0.4%(5年続けて下落)、地価調査は-0.8%(5年続けて下落)です(変動率の中央値)。
補足:国に報告された取引の価格
2021〜2025年に国土交通省のアンケートで報告された宅地の取引のうち、家を建てる土地に近い取引(面積100〜1,000㎡の住宅地など)は298件で、1㎡あたりの中央値は12,000円です。同じように絞った中古の一戸建て(土地と建物)は129件で、延床面積1㎡あたりの中央値は62,667円です(土地の価格を含む)。
※ 1坪あたりは1㎡あたりの価格に3.30578を掛けた概算。地価公示・地価調査は、選ばれた地点の価格です。
出典
伊那市の災害リスク(洪水・土砂災害)
洪水
国のデータ(国土数値情報)では、想定最大規模の洪水で浸水が想定される区域が、市の面積の約3.0%(約20km²)にあります。
土地が区域に入るか、どのくらいの深さになるかは、伊那市のハザードマップで確認してください。
土砂災害
土砂災害警戒区域
1,207か所
土砂災害特別警戒区域
1,052か所
急傾斜地崩壊危険区域
60か所
地すべり防止区域
10か所
国のデータでは、土砂災害警戒区域が1,207か所、そのうち特別警戒区域が1,052か所あります(急傾斜地の崩壊・土石流・地すべり)。
このほか国のデータには、急傾斜地崩壊危険区域60か所、地すべり防止区域10か所が載っています。
災害危険区域・大規模盛土造成地は、国のデータには含まれていません。指定の有無は市町村の窓口でご確認ください。
国のデータは、県内のすべての区域を網羅しているわけではなく、区域の位置も概略です。土地が区域に入るかは、長野県(建設事務所)や伊那市の資料で確かめてください。
液状化
液状化の傾向は、国のハザードマップで確認できます。
※ 洪水の面積と割合は、国のデータに載っている川の区域を市町村の境界で集計した概算です(載っていない川の区域は含みません)。区域の数は国のデータ(国土数値情報)を市町村の境界で集計したもの。区域は重なることがあります。
出典
伊那市の標高と気候(冬の気温・積雪・凍結深度)
伊那市の市街地は、夏は35℃以上の日が年に10日ほどあり、冬のいちばん冷え込む朝は氷点下10℃前後まで下がる土地です。日照時間が長く、夏でも夜は気温が下がります。暑さと朝の冷え込みの両方に備える家づくりが向いています。高遠・長谷など標高の高い地区は、市街地より寒さが強くなります。
数字で見る伊那市の気候(2016〜2025年)
-
猛暑日(35℃以上)
10.5日
年平均。多い年は19日(2018年)
猛暑日(35℃以上)の日数(日) 年ごとの値 10年平均 10.5日
年ごとの値を表で見る
2016年 1日 2017年 0日 2018年 19日 2019年 9日 2020年 10日 2021年 7日 2022年 6日 2023年 19日 2024年 15日 2025年 19日 -
年の最低気温
-10.6℃
10年平均。いちばん低かった年は-14.5℃(2016年)
年の最低気温(℃) 年ごとの値 10年平均 -10.6℃
年ごとの値を表で見る
2016年 -14.5℃ 2017年 -10.9℃ 2018年 -10.7℃ 2019年 -9.6℃ 2020年 -9.0℃ 2021年 -9.2℃ 2022年 -10.9℃ 2023年 -12.0℃ 2024年 -8.9℃ 2025年 -10.4℃ -
垂直積雪量(建築の基準)
50cm
伊那市役所の地点の値
観測所: 伊那(アメダス、標高633m、伊那市下新田)。伊那市役所(標高約632m)から直線で約0.3km。 出典: 気象庁ホームページ「過去の気象データ検索」の年ごとの値をもとに、「信州 家と庭」が集計して作成。
伊那市で家を建てる・直すときに検討したいこと
-
夏は35℃以上の日が年に10日。日よけと屋根の断熱を間取りと一緒に考える
猛暑日は年平均10.5日で、2018年・2023年・2025年は19日ありました。真夏日は年平均58.6日、10年間の最高気温は37.2℃(2018年)です。一方、最低気温が25℃以上の日は、10年間どの年にもありませんでした。
だから、南・西の窓の日よけ(軒、ひさし、外付けの日射遮蔽)と屋根・天井の断熱で昼の熱を入れない工夫を、間取りと同じ時期に検討する価値があります。夜は気温が下がるので、風が抜ける窓の配置も効果を見込めます。エアコンの台数と容量も、早めに工務店と相談しておくと安心です。
-
日照時間の長さを、冬の暖かさに活かす
年間日照時間は平均2,171時間です(2021年を除く9年分の平均。少ない年で2,060時間、多い年で2,352時間)。アメダスの日照時間は観測方法が2021年に変わったため、目安の数字です。
だから、冬の日差しを部屋に取り込む窓の配置(南面の窓、隣家や山の影)を、土地選びと間取りの最初に検討する価値があります。太陽光発電も検討に値する条件です。雪で発電が止まる日数は観測値がないので、冬の発電量を控えめに見た試算を頼むことをおすすめします。
冬の日差しを取り込む窓の配置は、土地選びと間取りの最初に考えたい点です。
-
冬日は年に105日。朝の冷え込みに合わせて窓と断熱を選ぶ
冬日は年平均104.7日(少ない年でも94日)ありますが、日中も氷点下のままの真冬日は年平均1.3日です。日最高気温の年平均は19.4℃、日最低気温の年平均は7.6℃で、その差は約12℃あります。
だから、朝晩に熱が逃げにくい窓(樹脂サッシ、複層・トリプルガラス、内窓)を選び、断熱等級は基準(等級4)のままにせず、等級5・6の見積もりと比べることをおすすめします。
この数字は、天竜川沿いにある市役所のあたりのものです。高遠・長谷(標高の目安は800〜1,000m前後)や、西箕輪・ますみヶ丘など西の山麓(同じく800〜900m)は市街地より標高が高く、寒さが強くなります。これらの地区では、断熱と暖房を市街地より手厚く見ておくと安心です。
-
氷点下10℃を下回る朝に備えて、配管と給湯器を守る
年の最低気温は10年平均で-10.6℃、いちばん低かった年は-14.5℃(2016年)です。10年のうち6年は、-10℃以下まで下がりました。
だから、屋外の配管の保温と凍結防止ヒーター、給湯器の置き場所、水抜きのしやすさを確認しておく価値があります。伊那市の凍結深度や水道管の埋設深さは、公式の資料で値を確認できていません。基礎の深さは設計者に、給排水管の埋設深さは水道事業者に確認することをおすすめします。
-
雪の基準は地区で違う。市役所のあたりで50cm、高遠・長谷は70cm台
伊那市の近くには雪を観測している観測所がないため、積雪の観測値は載せていません。建築の基準になる垂直積雪量は、長野県の算式に敷地の標高を入れて求めます。県の算出シートでは、市役所の標高での値が50cm、旧高遠町の役場の標高での値が76cm、旧長谷村の役場の標高での値が75cmです(2026年10月8日確認)。垂直積雪量は観測された積雪ではなく、設計用の値です。
だから、カーポートや物置は、敷地のある地区と標高に見合う積雪強度かどうかを、工務店や外構業者に確認することをおすすめします。算式の値が1m以上になる標高の高い敷地は多雪区域になり、屋根の雪の扱いも変わります。
垂直積雪量は、敷地のある地区と標高で変わります。工務店や外構業者に確認しておくと安心です。
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伊那市の建築の基準(垂直積雪量・凍結深度)
- 垂直積雪量
- 50cm
-
伊那市役所の地点の値
建築基準法にもとづく設計用の積雪の深さです。観測された最深積雪とは別の値です。
決め方: 算式/定めているところ: 長野県(建築基準法施行細則第9条第2項・別表第1)
多雪区域: 役場地点は多雪区域ではない(100cm未満)。標高が上がって算式の値が1m以上になる敷地は多雪区域
役場・支所などの地点の値を見る(3地点)
- 75cm 旧長谷村 (標高843m)
- 76cm 旧高遠町 (標高753m)
- 50cm 上記以外 (標高632m)
敷地の標高と市役所・町村役場(合併前の旧市町村は旧役場)の標高の差が50m以内のときは、役場の垂直積雪量を使う(県の算出シートの使用方法による)
- 凍結深度(建築)
- 県の定めなし
-
長野県は建築基準法上の凍結深度を定めておらず、設計者の判断になります。伊那市独自の値は、公開されている資料では確認できていません。基礎の深さは設計者に、給排水管の埋設深さは水道事業者にご確認ください。
- 省エネ地域区分
- 4地域
-
断熱性能の基準になる区分です。数字が小さいほど寒冷で、求められる断熱性能が高くなります。
※ 垂直積雪量・凍結深度は、敷地の場所と標高で変わります。計画の前に、市町村・建設事務所・水道事業者に必ずご確認ください。 (公式の資料を2026年10月8日に確認) 垂直積雪量の求め方: 長野県「構造計算における各基準値について」 垂直積雪量の算出シート: 長野県「垂直積雪量算出シート」
この10年の変化で言えること
年ごとの値 10年平均 12.9℃
年ごとの値を表で見る
| 2016年 | 12.9℃ |
|---|---|
| 2017年 | 11.8℃ |
| 2018年 | 12.9℃ |
| 2019年 | 12.8℃ |
| 2020年 | 12.9℃ |
| 2021年 | 12.7℃ |
| 2022年 | 12.6℃ |
| 2023年 | 13.3℃ |
| 2024年 | 13.8℃ |
| 2025年 | 13.4℃ |
年ごとの値 10年平均 58.6日
年ごとの値を表で見る
| 2016年 | 59日 |
|---|---|
| 2017年 | 53日 |
| 2018年 | 55日 |
| 2019年 | 39日 |
| 2020年 | 52日 |
| 2021年 | 36日 |
| 2022年 | 58日 |
| 2023年 | 75日 |
| 2024年 | 80日 |
| 2025年 | 79日 |
- 真夏日は2023〜2025年に3年続けて75日以上。 75日・80日・79日で、それ以前の7年はすべて59日以下でした。後半の5年(平均65.6日)は前半(51.6日)より多いものの、10年間だけでは長い目での傾向とまでは言い切れません。
- 猛暑日は年による差が大きい。 0日(2017年)から19日(2018年・2023年・2025年)まであります。
- 年平均気温は2024年が10年で最も高い(13.8℃)。最も低かったのは2017年(11.8℃)です。
- 冬の冷え込みは、どの年も続いている。 冬日は10年間すべての年で94日以上あり、年の最低気温は2023年にも-12.0℃まで下がりました。
夏の暑い年が続いても、冬日はどの年も94日以上あります。
10年分の数字をすべて見る 気温・降水量・日照の12項目
| 項目 | 2016〜2025年の平均 | 少ない年〜多い年 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 年平均気温 | 12.9℃ | 11.8(2017年)〜13.8(2024年) | |
| 年の最高気温 | 9年平均 36.4℃/いちばん高かった年 37.2℃(2018年) | 34.8(2017年)〜37.2(2018年) | 9年分の平均(2022年を除く) |
| 年の最低気温 | 10年平均 -10.6℃/いちばん低かった年 -14.5℃(2016年) | -14.5(2016年)〜-8.9(2024年) | |
| 冬日(最低気温が0℃未満の日) | 104.7日 | 94(2020年)〜128(2017年) | |
| 真冬日(最高気温が0℃未満の日) | 1.3日 | 0(2019年)〜4(2018年) | |
| 夏日(最高気温が25℃以上の日) | 123.6日 | 117(2017年)〜133(2024年) | |
| 真夏日(最高気温が30℃以上の日) | 58.6日 | 36(2021年)〜80(2024年) | |
| 猛暑日(最高気温が35℃以上の日) | 10.5日 | 0(2017年)〜19(2018年) | |
| 最低気温が25℃以上の日(熱帯夜の目安) | 0.0日 | どの年も 0 | |
| 年降水量 | 1547mm | 1144(2017年)〜2007(2024年) | |
| 年間日照時間 | 2171時間 | 2060(2024年)〜2352(2023年) | 9年分の平均(2021年を除く)。2021年3月から推計値に変わったため目安 |
| 年平均湿度 | なし | なし |
※ 役場のあたりに当てはまる雪の観測所がないため、雪の観測値は載せていません。雪への備えは、下の垂直積雪量(建築の基準)をご覧ください。
出典: 気象庁ホームページ「過去の気象データ検索」の年ごとの値をもとに、「信州 家と庭」が集計して作成。 (観測所「伊那」の年ごとの値) データの更新日: 2026年10月8日
伊那市の住まいの状況(持ち家・空き家・新築)
持ち家の世帯の割合
74.1%
2020年国勢調査
空き家率
20.0%
2023年住宅・土地統計調査
賃貸・売却用と別荘などを除いた空き家
10.2%
2023年住宅・土地統計調査
1980年以前に建てられた住宅
約5,900戸(24%)
2023年住宅・土地統計調査
居住専用住宅の新築
283棟
2024年の着工
住宅に住む世帯のうち、持ち家の世帯は74.1%です(2020年国勢調査)。
空き家は住宅全体の20.0%で、賃貸・売却用と別荘などを除いた空き家は10.2%です(2023年住宅・土地統計調査。抽出調査による推計値)。
人が住んでいる住宅のうち、1980年以前に建てられたものは約5,900戸(24%)です。1981年6月に耐震基準が改められる前の建物です。
2024年に着工した居住専用住宅は283棟で、1棟あたりの床面積の平均は102㎡です(建築着工統計)。
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データについて
- 数字は、国や県が公表しているデータを、信州 家と庭が市町村ごとに集計・加工したものです。データの時点と取得日は項目ごとに書いています。
- 災害の区域や基準は、土地の場所によって変わります。計画の前に、市町村・県の建設事務所・水道事業者などで必ず確かめてください。
- このサービスは、政府統計総合窓口(e-Stat)のAPI機能を使用していますが、サービスの内容は国によって保証されたものではありません。
データの取得日(最新): 2026年10月15日