公的データで見る
飯田市の家づくりデータ 標高・冬の気温・凍結深度、土地の価格、災害リスク
飯田市の要点
- 飯田市役所の標高は500m。冬の最低気温は10年平均-8.4℃(飯田観測所)。
- 住宅地の地価は1㎡あたり27,500円(2026年地価公示の中央値)。
- 洪水の浸水想定区域が市の面積の約1.6%(約11km²)にあります(国のデータ)。土砂災害警戒区域は2,280か所(国のデータ)。
飯田市の土地の価格(住宅地の地価)
地価公示
27,500円
2026年1月1日時点
住宅地5地点の中央値
1坪あたり約9.1万円
同じ地点の前年比 ±0.0%
地価調査
22,450円
2026年7月1日時点
住宅地14地点の中央値
1坪あたり約7.4万円
同じ地点の前年比 -0.2%
2026年の地価公示(住宅地5地点)の中央値は1㎡あたり27,500円(1坪あたり約9.1万円)、地価調査(住宅地14地点)の中央値は1㎡あたり22,450円(1坪あたり約7.4万円)です。
同じ地点どうしで前の年と比べると、地価公示は±0.0%、地価調査は-0.2%(5年続けて下落)です(変動率の中央値)。
補足:国に報告された取引の価格
2021〜2025年に国土交通省のアンケートで報告された宅地の取引のうち、家を建てる土地に近い取引(面積100〜1,000㎡の住宅地など)は490件で、1㎡あたりの中央値は21,000円です。同じように絞った中古の一戸建て(土地と建物)は156件で、延床面積1㎡あたりの中央値は54,196円です(土地の価格を含む)。
※ 1坪あたりは1㎡あたりの価格に3.30578を掛けた概算。地価公示・地価調査は、選ばれた地点の価格です。
出典
飯田市の災害リスク(洪水・土砂災害)
洪水
国のデータ(国土数値情報)では、想定最大規模の洪水で浸水が想定される区域が、市の面積の約1.6%(約11km²)にあります。
土地が区域に入るか、どのくらいの深さになるかは、飯田市のハザードマップで確認してください。
土砂災害
土砂災害警戒区域
2,280か所
土砂災害特別警戒区域
1,885か所
急傾斜地崩壊危険区域
118か所
地すべり防止区域
19か所
大規模盛土造成地
6か所
国のデータでは、土砂災害警戒区域が2,280か所、そのうち特別警戒区域が1,885か所あります(急傾斜地の崩壊・土石流・地すべり)。
このほか国のデータには、急傾斜地崩壊危険区域118か所、地すべり防止区域19か所、大規模盛土造成地6か所が載っています。
災害危険区域は、国のデータには含まれていません。指定の有無は市町村の窓口でご確認ください。
国のデータは、県内のすべての区域を網羅しているわけではなく、区域の位置も概略です。土地が区域に入るかは、長野県(建設事務所)や飯田市の資料で確かめてください。
液状化
液状化の傾向は、国のハザードマップで確認できます。
※ 洪水の面積と割合は、国のデータに載っている川の区域を市町村の境界で集計した概算です(載っていない川の区域は含みません)。区域の数は国のデータ(国土数値情報)を市町村の境界で集計したもの。区域は重なることがあります。
出典
飯田市の標高と気候(冬の気温・積雪・凍結深度)
飯田市の市街地は、長野県の中では暖かく、雪の少ない土地です。そのぶん夏が長く、雨が多いので、「暑さ」と「雨」への備えが家づくりの中心になります。冬の寒さも、県外の暖かい地域と同じ感覚では足りません。
数字で見る飯田市の気候(2016〜2025年)
-
猛暑日(35℃以上)
12.3日
年平均。多い年は23日(2025年)
猛暑日(35℃以上)の日数(日) 年ごとの値 10年平均 12.3日
年ごとの値を表で見る
2016年 4日 2017年 0日 2018年 22日 2019年 11日 2020年 11日 2021年 5日 2022年 9日 2023年 16日 2024年 22日 2025年 23日 -
年降水量
1,800mm
10年平均。多い年は2,190mm(2021年)
年降水量(mm) 年ごとの値 10年平均 1,800mm
年ごとの値を表で見る
2016年 1,835mm 2017年 1,589mm 2018年 1,994mm 2019年 1,474mm 2020年 2,149mm 2021年 2,190mm 2022年 1,478mm 2023年 1,846mm 2024年 2,088mm 2025年 1,360mm -
年の最低気温
-8.4℃
10年平均。いちばん低かった年は-11.4℃(2016年)
年の最低気温(℃) 年ごとの値 10年平均 -8.4℃
年ごとの値を表で見る
2016年 -11.4℃ 2017年 -8.5℃ 2018年 -9.3℃ 2019年 -7.4℃ 2020年 -7.0℃ 2021年 -7.4℃ 2022年 -8.8℃ 2023年 -9.0℃ 2024年 -6.7℃ 2025年 -8.1℃
観測所: 飯田(気象台など、標高516.4m、飯田市高羽町)。飯田市役所(標高約500m)から直線で約0.9km。 出典: 気象庁ホームページ「過去の気象データ検索」の年ごとの値をもとに、「信州 家と庭」が集計して作成。
飯田市で家を建てる・直すときに検討したいこと
-
夏の暑さ対策を、計画の中心に置く
夏日は年平均132.5日(1年の3分の1以上)、真夏日は年平均63.7日、猛暑日は年平均12.3日で、2025年は猛暑日が23日ありました。10年間の最高気温は37.7℃(2018年)です。
だから、南・西の窓の日よけ(深い軒、ひさし、外付けの日射遮蔽)、屋根・天井の断熱、エアコンの台数と容量を、間取りと同じ時期に検討する価値があります。最低気温が25℃以上の日は年平均0.4日と少ないので、夜に風が抜ける窓の配置も効果を見込めます。
-
雨の多さに合わせて、屋根・外壁・敷地の水はけを見る
年降水量は平均1,800mm(少ない年で1,360mm、多い年で約2,190mm)で、同じ期間の長野市(995mm)の約1.8倍です。同じ飯田市内でも、南信濃の観測所(標高407m)では猛暑日が年平均18.7日、年降水量が平均2,002mmあります。上村・南信濃は、市街地と分けて考えてください。
だから、軒の出、雨どいの太さと落とし先、外壁の継ぎ目(シーリング)、敷地の排水を検討する価値があります。土地を選ぶ段階なら、土砂災害と浸水のハザードマップも合わせて確認しておくと安心です。既存の家では、屋根と外壁の点検の間隔を短めに見ておくことをおすすめします。
雨の多い土地です。土地選びのときは、ハザードマップも見ておきましょう。
-
暖かい土地でも、年に85日は氷点下。断熱と凍結対策は省かない
冬日は年平均85.3日(少ない年で71日、多い年で110日)、年の最低気温は10年平均で-8.4℃、いちばん低かった年は-11.4℃(2016年)です。真冬日は年平均0.9日で、日中はほとんどの日で気温が上がります。
だから、県内では穏やかな土地でも、断熱は基準(等級4)より上の等級と見積もりを比べる価値があります。断熱と窓の性能は夏の冷房にも効きます。屋外の配管と給湯器の凍結防止も、標準の仕様に入っているか確認しておきたい点です。
冬のための断熱と窓は、夏の冷房の効きもよくしてくれます。
-
雪への備えは小さくて済むが、基準の値は確認する
最深積雪は10年平均で10cm、最大でも18cm(2022〜23年の冬)。2019〜20年の冬は降雪の記録がありませんでした。積雪が10cm以上あった日は年平均1.1日です。
だから、雪下ろしや除雪の設備に大きな費用をかける必要は小さい土地です。ただし、カーポートなどを選ぶときの基準になる垂直積雪量は、長野県の算式に敷地の標高を入れて求めます(長野県「構造計算における各基準値について」)。県の算出シートに載っている飯田市役所の地点の値は54cmです。観測された積雪より大きい値になることがあるので、工務店や外構業者に確認することをおすすめします。
-
太陽光発電は、雪で止まる日が少ない
年間日照時間は平均2,169時間(2,069〜2,367時間)で、積雪が10cm以上あった日は年平均1.1日です。
だから、太陽光発電は、雪で発電が止まる日が少ない点で条件がよく、検討する価値があります。夏の冷房で電気を使う時間帯と発電の時間帯が重なる点も、試算に入れてもらうとよいでしょう。
寒さや雪に合わせた家づくりは、飯田市の新築・リフォーム業者に相談できます。 飯田市の新築・リフォーム業者58社
飯田市の建築の基準(垂直積雪量・凍結深度)
- 垂直積雪量
- 54cm
-
飯田市役所の地点の値
建築基準法にもとづく設計用の積雪の深さです。観測された最深積雪とは別の値です。
決め方: 算式/定めているところ: 長野県(建築基準法施行細則第9条第2項・別表第1)
多雪区域: 役場地点は多雪区域ではない(100cm未満)。標高が上がって算式の値が1m以上になる敷地は多雪区域
役場・支所などの地点の値を見る(3地点)
- 58cm 旧上村 (標高578m)
- 60cm 旧南信濃村 (標高420m)
- 54cm 上記以外 (標高499m)
敷地の標高と市役所・町村役場(合併前の旧市町村は旧役場)の標高の差が50m以内のときは、役場の垂直積雪量を使う(県の算出シートの使用方法による)
- 凍結深度(建築)
- 県の定めなし
-
長野県は建築基準法上の凍結深度を定めておらず、設計者の判断になります。飯田市独自の値は、公開されている資料では確認できていません。基礎の深さは設計者に、給排水管の埋設深さは水道事業者にご確認ください。
- 省エネ地域区分
- 5地域
-
断熱性能の基準になる区分です。数字が小さいほど寒冷で、求められる断熱性能が高くなります。
※ 垂直積雪量・凍結深度は、敷地の場所と標高で変わります。計画の前に、市町村・建設事務所・水道事業者に必ずご確認ください。 (公式の資料を2026年10月8日に確認) 垂直積雪量の求め方: 長野県「構造計算における各基準値について」
この10年の変化で言えること
年ごとの値 10年平均 13.7℃
年ごとの値を表で見る
| 2016年 | 13.8℃ |
|---|---|
| 2017年 | 12.7℃ |
| 2018年 | 13.8℃ |
| 2019年 | 13.6℃ |
| 2020年 | 13.7℃ |
| 2021年 | 13.5℃ |
| 2022年 | 13.4℃ |
| 2023年 | 14.1℃ |
| 2024年 | 14.6℃ |
| 2025年 | 14.1℃ |
年ごとの値 10年平均 63.7日
年ごとの値を表で見る
| 2016年 | 63日 |
|---|---|
| 2017年 | 59日 |
| 2018年 | 61日 |
| 2019年 | 54日 |
| 2020年 | 51日 |
| 2021年 | 40日 |
| 2022年 | 63日 |
| 2023年 | 81日 |
| 2024年 | 82日 |
| 2025年 | 83日 |
- 猛暑日・真夏日は2023〜2025年に多い年が続いた。 猛暑日は16日・22日・23日、真夏日は81日・82日・83日でした。ただし猛暑日は2018年にも22日あり、10年間だけでは長い目での傾向とまでは言い切れません。
- 年平均気温は2024年が10年で最も高い(14.6℃)。最も低かったのは2017年(12.7℃)です。
- 雨の量は年による差が大きい。 年降水量は1,360mm(2025年)から約2,190mm(2021年)まで開きがあります。増減の傾向は読み取れません。
- 雪はほとんど降らない冬もある。 降雪の合計は0cm(2019〜20年の冬)から49cm(2021〜22年の冬)までです。
雨の量は年による差が大きく、増減の傾向は読み取れません。
10年分の数字をすべて見る 気温・降水量・日照・雪の17項目
| 項目 | 2016〜2025年の平均 | 少ない年〜多い年 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 年平均気温 | 13.7℃ | 12.7(2017年)〜14.6(2024年) | |
| 年の最高気温 | 10年平均 36.7℃/いちばん高かった年 37.7℃(2018年) | 34.9(2017年)〜37.7(2018年) | |
| 年の最低気温 | 10年平均 -8.4℃/いちばん低かった年 -11.4℃(2016年) | -11.4(2016年)〜-6.7(2024年) | |
| 冬日(最低気温が0℃未満の日) | 85.3日 | 71(2021年)〜110(2017年) | |
| 真冬日(最高気温が0℃未満の日) | 0.9日 | 0(2019年)〜4(2018年) | |
| 夏日(最高気温が25℃以上の日) | 132.5日 | 124(2017年)〜139(2025年) | |
| 真夏日(最高気温が30℃以上の日) | 63.7日 | 40(2021年)〜83(2025年) | |
| 猛暑日(最高気温が35℃以上の日) | 12.3日 | 0(2017年)〜23(2025年) | |
| 最低気温が25℃以上の日(熱帯夜の目安) | 0.4日 | 0(2016年)〜4(2018年) | |
| 年降水量 | 1800mm | 1360(2025年)〜2190(2021年) | |
| 年間日照時間 | 2169時間 | 2069(2021年)〜2367(2023年) | |
| 年平均湿度 | 72% | 70(2023年)〜73(2024年) | |
| 降雪の合計(ひと冬) | 26cm | 0(2020年)〜49(2022年) | |
| 最深積雪(ひと冬でいちばん積もった深さ) | 10cm | 0(2020年)〜18(2023年) | |
| 積雪が10cm以上あった日 | 1.1日 | 0(2019年)〜3(2017年) | |
| 積雪が50cm以上あった日 | 0.0日 | どの年も 0 | |
| 積雪が100cm以上あった日 | 0.0日 | どの年も 0 |
※ 雪の数字は「ひと冬」ごと(前の年の8月〜その年の7月)です。表の「2022年」は2021〜22年の冬を指します。
出典: 気象庁ホームページ「過去の気象データ検索」の年ごとの値をもとに、「信州 家と庭」が集計して作成。 (観測所「飯田」の年ごとの値) データの更新日: 2026年10月8日
飯田市の住まいの状況(持ち家・空き家・新築)
持ち家の世帯の割合
71.2%
2020年国勢調査
空き家率
17.1%
2023年住宅・土地統計調査
賃貸・売却用と別荘などを除いた空き家
10.4%
2023年住宅・土地統計調査
1980年以前に建てられた住宅
約9,500戸(25%)
2023年住宅・土地統計調査
居住専用住宅の新築
395棟
2024年の着工
住宅に住む世帯のうち、持ち家の世帯は71.2%です(2020年国勢調査)。
空き家は住宅全体の17.1%で、賃貸・売却用と別荘などを除いた空き家は10.4%です(2023年住宅・土地統計調査。抽出調査による推計値)。
人が住んでいる住宅のうち、1980年以前に建てられたものは約9,500戸(25%)です。1981年6月に耐震基準が改められる前の建物です。
2024年に着工した居住専用住宅は395棟で、1棟あたりの床面積の平均は115㎡です(建築着工統計)。
古い住まいの耐震・断熱の見直しは、飯田市の新築・リフォーム業者に相談できます。 飯田市の新築・リフォーム業者58社
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データについて
- 数字は、国や県が公表しているデータを、信州 家と庭が市町村ごとに集計・加工したものです。データの時点と取得日は項目ごとに書いています。
- 災害の区域や基準は、土地の場所によって変わります。計画の前に、市町村・県の建設事務所・水道事業者などで必ず確かめてください。
- このサービスは、政府統計総合窓口(e-Stat)のAPI機能を使用していますが、サービスの内容は国によって保証されたものではありません。
データの取得日(最新): 2026年10月15日