カーポートの積雪強度は市町村で決まる|長野県77市町村の垂直積雪量と目安の区分
長野県でカーポートの強さを選ぶ目安は、住んでいる市町村の「垂直積雪量」です。建物の構造を計算するときに使う雪の深さで、県と長野市・松本市・上田市が、市町村や区域ごとに定めています。
ただし、カタログの「積雪○cm相当」と、垂直積雪量の「○cm」は、同じ物差しではありません。たとえば茅野市の垂直積雪量は76cmで、建築の計算では屋根1㎡あたり1,520Nの重さになります。カタログで「積雪50cm相当」(1,500N)の製品では少し足りず、「100cm相当」(3,000N)の区分が目安になります。
この記事では、2つの物差しの違いと換算のしかたを説明し、77市町村の垂直積雪量と、目安になるカーポートの区分を一覧にしました。数字は2026年10月8日に、県と市の公式の資料で確かめたものです。
自分の市町村をすぐ探したい人は、市町村別の一覧(北信/東信/中信/南信)へ。
カタログの「積雪○cm相当」と、垂直積雪量の違い
どちらも「cm」で書かれていますが、1cmの雪をどれだけの重さと見るかが違います。
| カタログの「積雪○cm相当」 | 建築の基準の垂直積雪量 | |
|---|---|---|
| 1cmあたりの重さ(屋根1㎡) | 30N(約3kg)。新雪を前提にしている | 20N(約2kg)。垂直積雪量が1m以上の多雪区域は30N |
| 決める人 | メーカー(LIXIL・YKK APなど) | 長野県。長野市・松本市・上田市は市 |
| 何を表すか | その製品が耐えられる雪の重さを、新雪の深さに直したもの | その場所で50年に一度の大雪を見込んだ雪の深さ |
LIXIL と YKK AP のカタログは、どちらも積雪1cmあたり30N/㎡(比重0.3)で「○cm相当」を計算しています(YKK AP「カーポートに必要な耐風圧強度・耐積雪性能」)。一方、建築の基準では、積雪1cmあたり20N/㎡以上と決まっていて、長野県は多雪区域(垂直積雪量1m以上)だけを30N/㎡以上としています(長野県「構造計算における各基準値について」、国土交通省の資料)。
換算の早見表
カタログの区分ごとに、建築の基準でどこまでの垂直積雪量に当たるかを並べました。
| カタログの区分(屋根1㎡あたり) | カタログの表記 | 多雪区域でない場所(20N) | 多雪区域(30N) |
|---|---|---|---|
| 900N | 積雪30cm相当 | 垂直積雪量45cmまで | — |
| 1,500N | 積雪50cm相当 | 垂直積雪量75cmまで | — |
| 3,000N | 積雪100cm相当 | 1m未満のすべて | 100cmまで |
| 4,500N | 積雪150cm相当 | — | 150cmまで |
| 6,000N | 積雪200cm相当 | — | 200cmまで |
| 9,000N | 積雪300cm相当(YKK AP ジーポートPro・Pro Gのいちばん強い区分) | — | 300cmまで |
- 多雪区域でない場所では、カタログの「○cm相当」より深い垂直積雪量まで対応します。LIXIL の建築基準法対応商品のカタログも、1,500N/㎡の製品を、一般地域(1cmあたり20N)の表記で「75cm」としています
- 多雪区域では、垂直積雪量とカタログの「○cm相当」が同じ物差しになります。垂直積雪量150cmなら「150cm相当」の区分です
- LIXIL のカタログでは、900N・1,500Nの区分は短い期間の積雪を前提にした表示で、3,000N以上が長く積もる雪を前提にした表示です。多雪区域では3,000N以上の区分から選びます
自分の家で確かめる方法
垂直積雪量(cm)×積雪1cmあたりの重さ(20Nか30N)=屋根1㎡あたりの雪の重さで、その重さ以上の区分を選びます。
| 例 | 垂直積雪量 | 1cmあたり | 雪の重さ | 目安の区分 |
|---|---|---|---|---|
| 茅野市(役場の付近) | 76cm | 20N | 1,520N | 3,000N(100cm相当) |
| 松本市(市街地) | 78cm | 20N | 1,560N | 3,000N(100cm相当) |
| 上田市(旧上田市の中心) | 50cm | 20N | 1,000N | 1,500N(50cm相当) |
| 信濃町(役場の付近) | 312cm | 30N | 9,360N | 9,000Nを超える |
同じ市町村でも、敷地の標高で変わる
県が定める市町村の多くは、垂直積雪量を敷地の標高から計算する式で決めています。県の算出シートの使い方では、敷地と役場(合併前の旧役場)の標高の差が50m以内なら役場の値を使い、それより高い・低い敷地は式で計算します。標高が上がって計算した値が1m以上になる敷地は多雪区域になり、1cmあたりの重さも30Nに変わります。一覧の値は役場の付近の値なので、山あいや高台の敷地は、設計者や外構業者に計算してもらってください。
長野市・松本市・上田市は、市が独自に垂直積雪量を定めています。長野市は区域ごとに55cm・70cm・80cmと、標高で計算する区域があります(長野市「建築基準法等に関して定めている数値等」)。
77市町村の垂直積雪量と、目安になるカーポートの区分
「目安の区分」は、建築の基準で計算した雪の重さを満たす、いちばん弱い区分です。区域や標高で値が変わる市町村は、区分も幅で書いています。垂直積雪量を押すと出典の資料が、市町村の名前を押すとその市町村の気候のページ(冬の最低気温や雪の観測値など)が開きます。
北信(14市町村)
| 市町村 | 垂直積雪量 | 目安の区分 |
|---|---|---|
| 長野市 | 80cm(犀川以北で標高900m未満と若穂)、55cm・70cm(犀川以南。標高500mで分かれる)。豊野・戸隠・鬼無里などの支所の区域と、犀川以北の標高900m以上は標高で計算(鬼無里支所の付近で173cm) | 1,500N(50cm相当)〜6,000N(200cm相当) |
| 須坂市 | 78cm | 3,000N(100cm相当) |
| 中野市 | 90〜300cm(区域ごとに定める) | 3,000N(100cm相当)〜9,000N(300cm相当) |
| 飯山市 | 200cm以上(区域ごとに定める。上限のない区域あり) | 6,000N(200cm相当)〜9,000Nを超える区域あり |
| 千曲市 | 52cm(旧戸倉町48cm、旧上山田町50cm) | 1,500N(50cm相当) |
| 小布施町 | 85cm | 3,000N(100cm相当) |
| 高山村 | 89cm | 3,000N(100cm相当) |
| 山ノ内町 | 150〜400cm(区域ごとに定める) | 4,500N(150cm相当)〜9,000Nを超える区域あり |
| 木島平村 | 250cm以上(区域ごとに定める。上限のない区域あり) | 9,000N(300cm相当)〜9,000Nを超える区域あり |
| 野沢温泉村 | 300cm以上(区域ごとに定める。上限のない区域あり) | 9,000N(300cm相当)〜9,000Nを超える区域あり |
| 信濃町 | 312cm | 9,000Nを超える |
| 小川村 | 82cm | 3,000N(100cm相当) |
| 飯綱町 | 158cm(旧三水村195cm) | 6,000N(200cm相当) |
| 栄村 | 350cm以上(区域ごとに定める。上限のない区域あり) | 9,000Nを超える |
東信(16市町村)
| 市町村 | 垂直積雪量 | 目安の区分 |
|---|---|---|
| 上田市 | 50cm(旧丸子町52cm、旧真田町80cm、旧武石村50cm。各区域の中心の値。標高で変わる) | 1,500N(50cm相当)〜3,000N(100cm相当) |
| 小諸市 | 63cm | 1,500N(50cm相当) |
| 佐久市 | 60cm(旧望月町49cm、旧浅科村49cm、旧臼田町61cm) | 1,500N(50cm相当) |
| 東御市 | 63cm(旧北御牧村51cm) | 1,500N(50cm相当) |
| 小海町 | 68cm | 1,500N(50cm相当) |
| 川上村 | 65cm | 1,500N(50cm相当) |
| 南牧村 | 69cm | 1,500N(50cm相当) |
| 南相木村 | 71cm | 1,500N(50cm相当) |
| 北相木村 | 71cm | 1,500N(50cm相当) |
| 佐久穂町 | 60cm(旧八千穂村71cm) | 1,500N(50cm相当) |
| 軽井沢町 | 73cm | 1,500N(50cm相当) |
| 御代田町 | 75cm | 1,500N(50cm相当) |
| 立科町 | 48cm | 1,500N(50cm相当) |
| 青木村 | 59cm | 1,500N(50cm相当) |
| 長和町 | 49cm(旧和田村78cm) | 1,500N(50cm相当)〜3,000N(100cm相当) |
| 坂城町 | 36cm | 900N(30cm相当) |
中信(19市町村)
| 市町村 | 垂直積雪量 | 目安の区分 |
|---|---|---|
| 松本市 | 78cm。四賀の一部・安曇・奈川・梓川・波田は標高で計算(支所の付近で68〜157cm。奈川157cm) | 1,500N(50cm相当)〜6,000N(200cm相当) |
| 大町市 | 80〜450cm(区域ごとに定める) | 3,000N(100cm相当)〜9,000Nを超える区域あり |
| 塩尻市 | 73cm(旧楢川村87cm) | 1,500N(50cm相当)〜3,000N(100cm相当) |
| 安曇野市 | 47cm(旧穂高町66cm、旧三郷村76cm、旧堀金村71cm、旧明科町55cm) | 1,500N(50cm相当)〜3,000N(100cm相当) |
| 上松町 | 65cm | 1,500N(50cm相当) |
| 南木曽町 | 70cm | 1,500N(50cm相当) |
| 木祖村 | 89cm | 3,000N(100cm相当) |
| 王滝村 | 91cm | 3,000N(100cm相当) |
| 大桑村 | 76cm | 3,000N(100cm相当) |
| 木曽町 | 56cm(旧日義村83cm、旧開田村89cm、旧三岳村75cm) | 1,500N(50cm相当)〜3,000N(100cm相当) |
| 麻績村 | 69cm | 1,500N(50cm相当) |
| 生坂村 | 63cm | 1,500N(50cm相当) |
| 山形村 | 75cm | 1,500N(50cm相当) |
| 朝日村 | 75cm | 1,500N(50cm相当) |
| 筑北村 | 71cm(旧坂北村65cm、旧坂井村70cm) | 1,500N(50cm相当) |
| 池田町 | 80〜300cm(区域ごとに定める) | 3,000N(100cm相当)〜9,000N(300cm相当) |
| 松川村 | 100〜200cm(区域ごとに定める) | 3,000N(100cm相当)〜6,000N(200cm相当) |
| 白馬村 | 300〜450cm(区域ごとに定める) | 9,000N(300cm相当)〜9,000Nを超える区域あり |
| 小谷村 | 300cm以上(区域ごとに定める。上限のない区域あり) | 9,000N(300cm相当)〜9,000Nを超える区域あり |
南信(28市町村)
| 市町村 | 垂直積雪量 | 目安の区分 |
|---|---|---|
| 岡谷市 | 74cm | 1,500N(50cm相当) |
| 飯田市 | 54cm(旧上村58cm、旧南信濃村60cm) | 1,500N(50cm相当) |
| 諏訪市 | 73cm | 1,500N(50cm相当) |
| 伊那市 | 50cm(旧長谷村75cm、旧高遠町76cm) | 1,500N(50cm相当)〜3,000N(100cm相当) |
| 駒ヶ根市 | 53cm | 1,500N(50cm相当) |
| 茅野市 | 76cm | 3,000N(100cm相当) |
| 下諏訪町 | 73cm | 1,500N(50cm相当) |
| 富士見町 | 76cm | 3,000N(100cm相当) |
| 原村 | 73cm | 1,500N(50cm相当) |
| 辰野町 | 59cm | 1,500N(50cm相当) |
| 箕輪町 | 47cm | 1,500N(50cm相当) |
| 飯島町 | 53cm | 1,500N(50cm相当) |
| 南箕輪村 | 47cm | 1,500N(50cm相当) |
| 中川村 | 48cm | 1,500N(50cm相当) |
| 宮田村 | 60cm | 1,500N(50cm相当) |
| 松川町 | 55cm | 1,500N(50cm相当) |
| 高森町 | 55cm | 1,500N(50cm相当) |
| 阿南町 | 60cm | 1,500N(50cm相当) |
| 阿智村 | 59cm(旧清内路村69cm、旧浪合村60cm) | 1,500N(50cm相当) |
| 平谷村 | 67cm | 1,500N(50cm相当) |
| 根羽村 | 60cm | 1,500N(50cm相当) |
| 下條村 | 58cm | 1,500N(50cm相当) |
| 売木村 | 61cm | 1,500N(50cm相当) |
| 天龍村 | 58cm | 1,500N(50cm相当) |
| 泰阜村 | 59cm | 1,500N(50cm相当) |
| 喬木村 | 53cm | 1,500N(50cm相当) |
| 豊丘村 | 55cm | 1,500N(50cm相当) |
| 大鹿村 | 62cm | 1,500N(50cm相当) |
出典:長野県「構造計算における各基準値について」と垂直積雪量の算出シート、県の大町・北信建設事務所の区域の表、長野市・松本市・上田市の公表資料(2026年10月8日確認)。区分はこれをもとに「信州 家と庭」が計算しました。
実際に積もった深さ(気象庁の10年の観測)
垂直積雪量は、50年に一度の大雪を見込んだ値です。ふだんの冬にどのくらい積もるかの参考に、気象庁の観測所の「最深積雪」(その冬にいちばん深く積もった深さ)を、2016〜2025年の10冬で並べました。観測所の近くの市町村だけを載せています。
| 観測所 | 近くの市町村 | 10冬の平均 | 10冬でいちばん深かった冬 |
|---|---|---|---|
| 飯山 | 飯山市・木島平村 | 124cm | 232cm(2022年) |
| 野沢温泉(9冬) | 野沢温泉村 | 163cm | 298cm(2022年) |
| 信濃町 | 信濃町 | 106cm | 172cm(2022年) |
| 長野 | 長野市 | 25cm | 49cm(2017年) |
| 白馬(8冬) | 白馬村 | 73cm | 121cm(2025年) |
| 小谷(9冬) | 小谷村 | 128cm | 182cm(2025年) |
| 大町 | 大町市 | 38cm | 62cm(2016年) |
| 松本 | 松本市・安曇野市 | 18cm | 33cm(2016年) |
| 軽井沢 | 軽井沢町 | 27cm | 51cm(2016年) |
| 諏訪 | 諏訪市・茅野市・岡谷市・下諏訪町 | 13cm | 28cm(2022年) |
| 飯田 | 飯田市・高森町・豊丘村 | 10cm | 18cm(2023年) |
出典:気象庁ホームページ「過去の気象データ検索」の年ごとの値をもとに、「信州 家と庭」が集計。観測所と同じ市町村か近くの市町村だけに当てはめています(このサイトの市町村の気候のページと同じ当てはめ)。冬の年は前の年の8月から数えます(2022年=2021年8月〜2022年7月)。
長野の観測所は10冬の最大が49cmで、長野市の市街地の垂直積雪量80cmより浅く出ています。ふだんの冬は垂直積雪量まで積もらなくても、まれな大雪に備える値だと考えてください。
一覧の区分より上を選ぶとき
一覧の区分は、建築の基準で計算した最低限の目安です。次のような場所では、1つ上の区分も考えます。
- 湿った雪や、雪のあとに雨が降る場所:カタログの区分は新雪が前提です。LIXIL は、湿った雪や雨のあとは新雪の3倍程度の重さになることがあるとしています
- 建物の屋根から雪が落ちてくる場所:落ちた雪が屋根に積み重なります。積雪強度の選び方でくわしく解説しています
- すぐに雪下ろしができない家:別荘や、冬に家を空けることが多い家です
- 敷地が役場の付近より高い場所:上で書いたとおり、標高で垂直積雪量が上がります
雪の重さは、同じ深さでも雪の種類で大きく変わります。防災科学技術研究所は、1㎥あたり新雪50〜150kg、しまり雪150〜500kg、ざらめ雪300〜500kgとしています(防災科学技術研究所「雪おろシグナル」)。
どの区分でも、雪下ろしは要る
メーカーは、どの区分でも、表示の積雪量を超える前に雪を下ろすよう求めています。LIXIL の取扱説明書では、200cm相当の区分(6,000N)でも、雪下ろしの目安は新雪で200cm、しまった雪で120cm、ざらめ雪で85cmです。雪下ろしを頼む費用は雪下ろしの費用相場をご覧ください。
垂直積雪量がいちばん強い区分(9,000N)を超える区域がある市町村が9あります(信濃町、飯山市、白馬村、小谷村など)。こうした地域では、雪下ろしをする前提で選ぶか、車庫(建物)を考えるかを、地元の業者と相談してください。
区分を上げると、いくら変わるか
YKK AP「ジーポートPro」の2台用(幅5,432mm×奥行5,470mm、柱の高さH23)で、区分だけを変えたときのメーカーの希望小売価格です(2026年6月のカタログ。本体と屋根材の合計、税抜、工事費・運搬費は別)。
| 区分 | 柱 | 本体+屋根材 | 1,500Nとの差 |
|---|---|---|---|
| 1,500N(50cm相当) | 4本 | 969,700円 | — |
| 3,000N(100cm相当) | 4本 | 1,194,400円 | +224,700円 |
| 4,500N(150cm相当) | 4本 | 1,542,400円 | +572,700円 |
| 6,000N(200cm相当) | 6本 | 1,502,800円 | +533,100円 |
- 1,500N(50cm相当)から3,000N(100cm相当)に上げると、希望小売価格で約22万円の差です
- 6,000Nは柱が6本に増えますが、この組み合わせでは屋根材が4,500Nより安く、合計は4,500Nとほぼ同じです
- 実際の見積もりは、販売店の値引きと工事費で変わります。工事費を含めた相場は雪国のカーポート費用相場をご覧ください
建築確認が要るカーポートもある
屋根と柱があるカーポートは、建築基準法の建築物です。広さや地域によっては、建てる前に建築確認の申請が要り、そのときは構造が建築の基準に合っていることを示します。メーカーは、建築基準法に対応した商品と、その申請に使う資料を用意しています。申請が要る場合と固定資産税はカーポートの固定資産税と建築確認で解説しています。
よくある質問
垂直積雪量が76cmなら、カタログの「100cm相当」を選ぶ必要がありますか
建築の基準で計算すると、76cm×20N=1,520Nなので、1,500N(50cm相当)では少し足りず、次の区分の3,000N(100cm相当)が目安になります。製品を比べるときは、「○cm相当」ではなく、カタログの「N/㎡」の数字で比べてください。
一覧の区分より弱いカーポートが、すでに建っています
すぐに建て替える必要があるとは限りません。表示の積雪量を超える前に雪を下ろすことが前提になるので、冬のあいだ雪下ろしができるかを考えてください。メーカー名と品番を控えて、外構業者に相談してください。
カタログの「N/㎡」の数字は、どこに書いてありますか
YKK AP のカタログでは、価格のページに「耐荷重性能3000N/㎡(目安として積雪100cm相当)」のように書かれています。品番だけでは分からないときは、外構業者に「何N/㎡の製品か」を聞いてください。柱の立て方による違いは片側支持と両側支持の違いで解説しています。
まとめ
- カーポートの強さは、市町村の垂直積雪量から計算して選ぶ。垂直積雪量(cm)×20N(多雪区域は30N)が、屋根1㎡あたりの雪の重さ
- カタログの「○cm相当」は1cmあたり30Nで計算した表記。多雪区域でない場所では、垂直積雪量の数字と同じ「○cm相当」を選ぶ必要はない
- 多雪区域でない場所の目安は、垂直積雪量45cmまでなら900N(30cm相当)、75cmまでなら1,500N(50cm相当)、76〜99cmなら3,000N(100cm相当)
- 敷地の標高が役場の付近より高いと、垂直積雪量は上がる。湿った雪や落雪がある場所は1つ上の区分も考える
- どの区分でも、表示の積雪量を超える前に雪下ろしが要る