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長野県で注文住宅を建てる総額|建設費は平均4,713万円、土地から買うと4,834万円

長野県で注文住宅を建てる総額|建設費は平均4,713万円、土地から買うと4,834万円

長野県で注文住宅を建てた人の建設費は、住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」(2025年度)で、建物の分だけフラット35で借りた人(土地をすでに持っている人など)が平均4,713万円(住宅の広さ120.4㎡)でした。土地から買った人は、建設費3,826万円と土地取得費1,008万円で、合わせて4,834万円です。

ただし、長野県の件数は1年に83〜164件と少なく、平均は年によって大きく動きます(建物の分だけ借りた人の建設費は、2024年度から2025年度に約960万円上がりました)。この記事では、3年分の長野県の数字と、市町村ごとの住宅地の地価から出した土地代の目安を並べました。これから土地を探して家を建てる人が、総額の見当をつけるための記事です。

自分の市町村の土地代をすぐ見たい人は、77市町村の土地代の目安(北信/東信/中信/南信)へ。

長野県の注文住宅の建設費(フラット35利用者調査)

フラット35利用者調査は、住宅金融支援機構が、全期間固定金利の住宅ローン「フラット35」を使って家を建てたり買ったりした人の数字を、毎年まとめているものです。都道府県ごとの集計表があり、長野県の値を読めます。

調査は、借り方で2つに分けて集計しています。「注文住宅」は、建物の分だけフラット35で借りた人です。土地をすでに持っている人のほか、土地の代金をほかのローンで借りた人も入ります。「土地付注文住宅」は、土地の分もフラット35で借りた人です。

建物の分だけフラット35で借りた人(注文住宅)

年度件数住宅の広さ
(㎡)
建設費
(万円)
2023年度83114.83,949
2024年度88115.73,750
2025年度94120.44,713
全国
(2025年度)
3,889118.44,260

土地の分もフラット35で借りた人(土地付注文住宅)

年度件数建設費
(万円)
土地
取得費
(万円)
合計
(万円)
2023年度1073,6679604,628
2024年度1334,0211,2475,268
2025年度1643,8261,0084,834
全国
(2025年度)
7,7333,7381,5755,313

数字はどれも平均です。「合計」は、建設費の平均と土地取得費の平均を足したものです。土地も買った人の住宅の広さは、長野県で平均110〜117㎡でした(全国は2025年度に110.3㎡)。

  • 土地も買った人の建設費は、3年とも全国の平均より高いです。建物の分だけ借りた人の建設費は、3年で3,750万円〜4,713万円と幅があり、全国の平均より高かったのは2023年度と2025年度でした
  • 土地取得費は、3年とも全国の平均より低く、2025年度は約570万円の差でした。そのぶん、土地も買う人の合計は、全国の5,313万円に対して長野県は4,834万円です
  • 長野県で土地も買った人の敷地は、平均404.5㎡(約122坪)と広めです。全国の平均は247.1㎡です

1坪あたりにすると、いくらか

調査には、住宅の広さ1㎡あたりの建設費の表もあります。建物の分だけ借りた人(注文住宅)の長野県の値を、1坪(約3.3㎡)あたりに直しました。

年度1㎡あたりの
建設費の中央値
(万円)
1坪あたりに
直した値
(万円)
2023年度32.8約108
2024年度31.7約105
2025年度36.0約119
全国
(2025年度)
34.6約114

中央値は、金額の順に並べたときに真ん中に来る人の値です。高い家が数件あると平均は大きく動くので、件数の少ない長野県では中央値も見ておくと、ふつうの家の見当がつけやすくなります。長野県の中央値は、1坪あたり約105万〜119万円でした。平均は1㎡あたり32.5万〜39.5万円(1坪あたり約107万〜131万円)です。

広告や見積もりの「坪単価」と比べるときの注意

調査の「建設費」は、建物の本体の工事費だけでなく、電気・給排水・ガスの設備の工事、設計費、工事監理費、古い建物の解体(除却工事)、屋外の附帯工事などを含めた金額です(調査の用語の解説による)。広告や見積もりの「坪単価」は、何を含めて計算しているかが会社によって違い、建物の本体の工事費だけのこともあります。その場合は、同じ家でも調査の値より低く出ます。

見積もりを比べるときは、坪単価に何が含まれているか(屋外の給排水、外構、照明・カーテン、設計料など)を確かめてください。総額を本体・付帯・諸費用に分けて考える方法は長野県の注文住宅の坪単価と総額の内訳で解説しています。

土地代は「地価×広さ」で見当をつける

土地代は、市町村や場所で大きく違います。国の地価のデータ(都道府県地価調査)では、長野県の住宅地は77市町村すべてに地点があります。その1㎡あたりの価格に、土地の広さを掛けると、土地代のおおよその見当がつきます。

  • 60坪(約198㎡):1㎡あたりの価格 × 198
  • 100坪(約331㎡):1㎡あたりの価格 × 331

長野県で土地も買った人の敷地は、調査では平均404.5㎡(約122坪)でした。下の一覧には、60坪と100坪の2つの広さで計算した目安を載せています。

77市町村の土地代の目安(地価×広さ)

「地価」は、都道府県地価調査(2026年7月1日時点)の住宅地の1㎡あたりの価格です。地点が3か所以上ある31市町村は中央値、2か所以下の46町村は地点ごとの価格で計算しています。地点が1〜2か所の町村は、町村全体の相場ではなく、その地点の価格です。市町村の名前を押すと、その市町村の「家づくりの地域データ」のページ(地価公示の値や、災害の区域なども載せています)が開きます。

北信(14市町村)

市町村地価
(円/㎡)
60坪の
土地代
(万円)
100坪の
土地代
(万円)
長野市46,650
(中央値・34地点)
約930約1,540
須坂市34,600
(中央値・5地点)
約690約1,140
中野市26,000
(中央値・7地点)
約520約860
飯山市13,690
(中央値・4地点)
約270約450
千曲市29,250
(中央値・6地点)
約580約970
小布施町44,500
(中央値・3地点)
約880約1,470
高山村17,800
(1地点)
約350約590
山ノ内町14,500・
14,800
(2地点)
約290約480〜490
木島平村4,580
(1地点)
約91約150
野沢温泉村30,700
(1地点)
約610約1,010
信濃町7,300・
11,100
(2地点)
約140〜220約240〜370
小川村7,120
(1地点)
約140約240
飯綱町6,560・
9,130
(2地点)
約130〜180約220〜300
栄村3,010
(1地点)
約60約100

東信(16市町村)

市町村地価
(円/㎡)
60坪の
土地代
(万円)
100坪の
土地代
(万円)
上田市29,500
(中央値・13地点)
約590約980
小諸市18,600
(中央値・4地点)
約370約610
佐久市23,500
(中央値・11地点)
約470約780
東御市18,600
(中央値・3地点)
約370約610
小海町19,800
(1地点)
約390約650
川上村9,250
(1地点)
約180約310
南牧村8,270
(1地点)
約160約270
南相木村3,110
(1地点)
約62約100
北相木村2,780
(1地点)
約55約92
佐久穂町16,100・
18,200
(2地点)
約320〜360約530〜600
軽井沢町83,000
(中央値・6地点)
約1,650約2,740
御代田町24,000・
26,500
(2地点)
約480〜530約790〜880
立科町10,100・
11,400
(2地点)
約200〜230約330〜380
青木村15,200
(1地点)
約300約500
長和町7,100・
9,900
(2地点)
約140〜200約230〜330
坂城町19,600
(中央値・3地点)
約390約650

中信(19市町村)

市町村地価
(円/㎡)
60坪の
土地代
(万円)
100坪の
土地代
(万円)
松本市55,600
(中央値・26地点)
約1,100約1,840
大町市11,950
(中央値・6地点)
約240約400
塩尻市32,400
(中央値・7地点)
約640約1,070
安曇野市27,100
(中央値・10地点)
約540約900
上松町11,700
(1地点)
約230約390
南木曽町5,970
(中央値・3地点)
約120約200
木祖村9,900
(1地点)
約200約330
王滝村5,130
(1地点)
約100約170
大桑村6,260
(1地点)
約120約210
木曽町9,260
(中央値・6地点)
約180約310
麻績村9,200
(1地点)
約180約300
生坂村6,360
(1地点)
約130約210
山形村16,800・
28,200
(2地点)
約330〜560約560〜930
朝日村14,000
(1地点)
約280約460
筑北村6,530
(中央値・3地点)
約130約220
池田町8,370・
13,300
(2地点)
約170〜260約280〜440
松川村14,500
(1地点)
約290約480
白馬村8,000
(中央値・3地点)
約160約260
小谷村6,030・
8,620
(2地点)
約120〜170約200〜280

南信(28市町村)

市町村地価
(円/㎡)
60坪の
土地代
(万円)
100坪の
土地代
(万円)
岡谷市29,950
(中央値・4地点)
約590約990
飯田市22,450
(中央値・14地点)
約450約740
諏訪市35,750
(中央値・4地点)
約710約1,180
伊那市12,310
(中央値・6地点)
約240約410
駒ヶ根市15,000
(中央値・3地点)
約300約500
茅野市20,000
(中央値・5地点)
約400約660
下諏訪町43,100
(中央値・3地点)
約850約1,420
富士見町9,400
(中央値・3地点)
約190約310
原村15,400
(1地点)
約310約510
辰野町13,000
(中央値・3地点)
約260約430
箕輪町18,800
(中央値・3地点)
約370約620
飯島町10,300・
11,700
(2地点)
約200〜230約340〜390
南箕輪村19,900
(1地点)
約390約660
中川村3,280
(1地点)
約65約110
宮田村15,300
(1地点)
約300約510
松川町9,620・
13,500
(2地点)
約190〜270約320〜450
高森町8,180・
20,900
(2地点)
約160〜410約270〜690
阿南町2,680・
3,310
(2地点)
約53〜66約89〜110
阿智村3,180
(中央値・4地点)
約63約110
平谷村2,420
(1地点)
約48約80
根羽村4,020
(1地点)
約80約130
下條村4,920
(1地点)
約98約160
売木村2,710
(1地点)
約54約90
天龍村4,210
(1地点)
約84約140
泰阜村1,770
(1地点)
約35約59
喬木村12,300
(1地点)
約240約410
豊丘村12,500
(1地点)
約250約410
大鹿村1,800
(1地点)
約36約60

地価の一覧と、前の年からの変化は長野県77市町村の住宅地の地価一覧にまとめています。

総額の計算例

土地も買う人の建設費の平均(2025年度、3,826万円)に、60坪の土地代の目安を足した計算例です。実際に建てた家の例ではなく、平均と地価から出した計算です。

市町村地価
(円/㎡)
60坪の
土地代
(万円)
建設費と
土地代の
合計(万円)
長野市46,650約930約4,750
松本市55,600約1,100約4,930
飯田市22,450約450約4,270

この合計には、次の費用が入っていません。土地によっては数百万円の差になるので、土地を決める前に見積もりで確かめてください。

  • 土地の造成・地盤改良:地盤調査の結果で、要るかどうかが決まります
  • 上下水道・ガスの引き込み、浄化槽:前の道路に管が来ているか、下水道の区域かで変わります
  • 外構:駐車場、カーポート、フェンスなど。費用の目安は長野県の新築外構の費用相場にあります
  • 諸費用:登記、住宅ローンの手数料、火災保険、税金、仲介手数料など

数字を見るときの注意

  • フラット35を使った人だけの数字です:ほかの住宅ローンや現金で建てた人は入っていません
  • 長野県の件数は、1年に83〜164件です:2025年度は、建物の分だけ借りた人が94件、土地も買った人が164件でした。数件の高い家で平均が動くので、3年分を並べています
  • 地価は、実際の売り値とは違います:地価調査は、不動産鑑定士の評価をもとにした、取引の事情に左右されない価格です。売りに出ている土地の値段は、形・道路との接し方・上下水道の有無などで、地価より高いことも低いこともあります
  • 建設費は「予定」の金額です:調査の用語の解説では、建設費は費用の合計額(予定)とされています

よくある質問

坪単価70万円台の見積もりは、安すぎますか

一概には言えません。見積もりの坪単価が建物の本体だけの金額なら、調査の建設費(付帯の工事や設計費を含む)より低く出ます。比べるときは、同じ範囲の費用どうしで比べてください。断熱の等級や窓の仕様がそろっているかも、あわせて確かめると安心です。断熱の基準の見方は長野県の断熱等級とUA値で解説しています。

土地代を抑えるには、どうすればいいですか

同じ市町村でも、地点によって地価は大きく違います。たとえば松本市の地価調査の住宅地は、1㎡あたり1,820円から94,200円まであります。地域データのページで、地点ごとの価格を確かめてみてください。ただし、市街地から離れた土地は、上下水道の引き込みや冬の除雪の手間がかかることがあります。土地代だけでなく、引き込みの費用と暮らしの手間も含めて比べましょう。

家づくりに使える補助金はありますか

国の補助のほか、市町村ごとに新築や移住の補助があります。市町村の制度は長野県77市町村の住宅補助金の一覧で、国の補助はみらいエコ住宅2026事業の解説で紹介しています。

まとめ

  • 2025年度のフラット35利用者調査で、長野県の建設費の平均は、建物の分だけ借りた人が4,713万円、土地も買った人が3,826万円
  • 土地も買った人の合計(建設費+土地取得費)は4,834万円。全国の5,313万円より低い
  • 建物の分だけ借りた人の1坪あたりの建設費の中央値は、約105万〜119万円(2023〜2025年度)。設備・設計・屋外の工事を含む金額
  • 土地代は、市町村の地価(1㎡あたり)に広さを掛けて見当をつける。60坪なら×198、100坪なら×331
  • 造成・引き込み・外構・諸費用は別にかかる。土地を決める前に見積もりで確かめる

出典:住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」2023〜2025年度の集計表(第1表・第15表の長野県の値)。地価は国土交通省「国土数値情報(都道府県地価調査)」(2026年7月1日時点)の住宅地を、「信州 家と庭」が市町村ごとに集計。都道府県地価調査のしくみは国土交通省のページにあります。